ドライアイの症状に漢方薬を処方することがあります。
東洋医学では、目は五臓六腑の精気の集まる場所、 目は内臓と関係のある体の器官の一部という考え方をします。
漢方では、「腎陰虚」(じんいんきょ)の状態がドライアイを起こすと考えられます。
西洋医学では、陰虚といった概念は存在しないので、 初めて漢方を試そうと言う人は戸惑うかもしれませんね。
漢方では、身体に潤いが不足している状態を陰虚と呼びます。
ドライアイは、目が乾燥しているうるおい不足の状態、まさに漢方で言う陰虚そのものですね。
腎陰虚になると、ドライアイのように体が乾燥気味になる他、 のぼせ、イライラ感、発汗多過などの症状が現れます。
腎陰虚の治療には、補腎の効き目がある漢方薬を処方します。
地黄(じおう)、山薬(さんやく)、 山茱萸(さんしゅゆ)などを含んだ漢方薬が良く用いられます。
地黄はゴマノハグサ科のアカヤジオウの根、山薬はヤマノイモの根茎を乾燥したもの、 山茱萸はミズキ科サンシュユの果肉を乾燥したもので、 紅葉や赤い果実が美しいことから庭木に植えることもあります。
これらの漢方薬を調合した「八味地黄丸(はちみじおうがん)」や 「牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)」、「葛根湯(かっこんとう)」などが、 ドライアイの症状で処方される代表的な漢方薬です。
体のうるおいを根本的に改善するというコンセプトの漢方薬は、 ドライアイのように原因がはっきり特定できない不快症状の改善に特に効果を発揮します。
ドライアイに悩んでいる人は試してみる価値があるのではないでしょうか。